相棒 超能力少年

「○○の(銀座?)バー(スナック?)に強盗が入る」と女性(浜田マリ)が警察にやってくる。
「どこに強盗が入ったのですか?」と警察官。
「まだ入ってないのです。これから入るのです」
「は? 何でそう思うのですか?」
「この子が予知したのです」女性は傍らの小学生の方をみる。そこに緊張した面持ちのランドセルを背負った少年が・・・・・。


これがこのドラマの始まりである。そこの部署で信用されなかった母親とこどもは、匿名係の部屋にやってくる。
こうやって杉下右京(水谷豊)さんは超能力少年と事件に遭遇するのである。
右京さんがよくよく話を聞くと、この超能力少年は、時々、天の声が聞こえてくるらしいのである。その声は、これから起こる出来事(事件)を言うのである。


実際少年の言う通り、事件は起きる。バーではお金をとられた上に、経営者が殺される。
そして、コンビニが強盗に襲われるという予言は、場所が不動産やさんで道も一本違ったがあたっていた。
「うちの子は本物の超能力者!!!」と歓喜する母親。


二つの事件の関連と、犯人とその背景にある人間の葛藤と、母親のトラウマの正体と、天の声の正体を右京さんは明かしていく。のほほんとしたユーモア感覚をまじえて、なかなか深い人間のドラマが展開する。
それにしても右京さんはすごいな、とあらためて思った。
右京さんは、少年の超能力を信じるのである。信じる中で、思わぬ展開が起こり、超能力の正体を見つけるのだ。最初から信じないで、嘘を暴こうとしたわけではないというのが超すごいことだ。


ところで今回の相棒は米沢さん。(六角精児)