相棒 越境捜査

14日放送の相棒、遅ればせながら感想をちょっとだけ。毎度、ネタバレありです。


ある会社社長の家。夫婦がくつろいでいる。そこに電話。家政婦さんがとる。「あのう、ダンナ様に代わるようにと・・・・」なにやら不審げな気配を漂わせて、家政婦さんはこの家の当主(五代高之)に告げる。「おう」(であったかどうかは忘れたが)と屈託なく電話にでる当主。


ギョエー! 子供を誘拐したという電話であった。そして5億用意しろ、というものだった。
慄く当主。家政婦さんが震えながら、「警察に電話を」と言うと、「う、うん」と110番する当主。
・・・ここがすでに不自然でしたね。電話の犯人は、「警察に言うと子供を殺す」的なことを言っていたのだから、普通に考えると、警察への通報は躊躇するのではないか・・・と。あっさりかけてしまったので、私も『これはひょっとして・・・』と疑いました。(※訂正:当主は狂言をしたわけではないので、簡単に110番したことは犯罪とは関係ないことでした。今朝になってふいに気がつきました。


案の定、当主の電話で駆けつけた警察の人間が犯人であったと後にわかる。もちろんそれらを解いたのは杉下右京(水谷豊)さん。その経緯は、この誘拐事件が起こった同じ地域で、もうひとつの事件が起こっていたからである。それの解決のために、右京さんは、同地域に来ていたのである。こっちの事件はすぐに終わり、帰途、ちょっとしたことを見逃さない右京さんの目が、誘拐事件の起こっている家に注目するのだ。訪ねて行く右京さん。玄関に出たのは、誘拐事件を担当している刑事に成りすました犯人(益岡徹)。実は右京さんはこの時すでに、益岡を偽刑事と見破っていたのだ。


結局、誘拐事件も早々と解決する。もちろん子供は無事である。
5億円というお金が裏金であったという背景が説得力を持っていたし、全体にヌーボーとしたユーモア性が漂い、気をつくとニヤニャしながら観ていた。

寺脇康文扮する薫ちゃんという相棒がいなくなってから、ドラマがこれまでとちょっと別のモードに入っているようだ。これまでの伊丹たち捜査陣は現れず、「よ、ヒマか」の課長とその部下たちが活動する。課長は右京さんに敬意をもっていて、かってなく丁寧に扱われている右京さん。なんとかくくすぐったそうであった。