介護医療・在宅ケア医療のパイオニア 太田秀樹医師

先日、、”まちの駅「たまり場」たろう”を主宰し、「下館地域在宅介護を支える会」「レディスピア・県西」「ほっとひと息ステーション」「たろう案山子の会」「もったいない倶楽部」の支え合い活動をしていらっしゃる小松崎登美子さん(http://secondleague.net/user/001/001/311.html  http://secondleague.net/user/001/001/93.html)から、夫の介護・医療のことで太田秀樹先生を紹介していただき大変勇気付けられました。


太田先生の医院や記事をご紹介します。私のように夫の介護・医療に迷う者にとても参考になると思います。
けあコミュニティより 「自分らしく生ききる」ための在宅ケア
http://www.toshiba.co.jp/care/hanashi/zenkoku/groups/groups06.htm


医療法人 アスムス(太田医師が設立された医院や介護施設のHP)
http://www5.ocn.ne.jp/~kiboukai/


市民の医療ネットワークさいたまhttp://www.lifenet.gr.jp/index.htmlの中のプロフィールより
http://www.lifenet.gr.jp/activty/oota-p.html

10数年間の大学勤務医を通して、教育や研究にも携わってきましたが、サイエンスとしての医学が、意外にも無力な場面に何度も遭遇しました。例えば老人の骨折の治療で、どんなに良い手術ができても、一度退院してしまうと、その後の彼らの生活を知るすべはありません。元気に歩けるようになった老人が、いつの間にか、寝たきりになって病院に舞い戻ってくることも少なくないのです。これは患者さんの責任ではなく、医療がもっと生活に密着したものでないと、患者さんの努力も、我々の誠意も情熱も社会で有効に作用しません。そんな思いが、在宅医療を進める開業医へと、私の人生を変換させたのです。
在宅医療を行っていると、今まで見えなかったものが、いろいろ見えてきて、目から鱗とはこのことかと感じています。科学的思考では問題解決できないことに直面し、心や情といった精神面での支援が、薬物療法以上の効果を示すことを知ります。家族のしきたりや、地域の慣習の理解、認識が療養生活にとても大きな影響があることにも、気づきます。常に医療者の視点でしか行動できず、患者さんの立場を無視した、いわゆるパターナリズム(父親的温情主義)のなかで胡座をかいていた医者であったことを反省させられます。
医療だ、福祉だという縦割の考え方は、制度の歪みだと思いますが、我々医師たちも、その垣根をこえる必要があります。市民が健康に暮らし、老いても、障害をもっても、幸せな暮らしを享受するため、安心できる医療や福祉システムの構築に、医師たちの意識改革が強く求められる時代の到来を感じています。(サイト中の太田医師の記述です)