猫の家犬の庭

私が家を「猫の家犬の庭」にしてしまってから、運命がかわった。つまり決定的な差別を受ける運命を背負ったのだ。このことが、地域の中から発して、病院などにも及ぶとは夢にも思わなかった。
・・・・・こうした実状から見えること、身に受けた体験、辛さから欝におちた重い日々のことは、いずれ単行本にしていくつもりなのだが、私は、負け惜しみでなく、「猫の家犬の庭」になった暮らしやその中であがき惑い苦しみを背負うことになったこの運命を、今は決してマイナスに思っていない。もちろん悔やんでもいない。
差別や不条理を受けるわけだから苦しくはあったけれど、この苦しみがどれほど私の目を開かせてくれたかしれない。

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ただ、夫を道ずれにしてしまったことの悲しみはおそらく生涯癒えることはないだろう。