あんまん

病院に行くとき、病院の手前にあるコンビニに寄ったら、あんまんをふかしていたので一個買って行く。夫は機嫌よく食べる。夫は昔からあんまんが好きだった。


夕食の食堂で、ご本人の談では82歳ということだが、そうは見えない若々しさを感じる女性が、何かと話しかけてこられる。車椅子を押してどこそこへ行ってくれとか、夫の食べているものを一口食べたいとか言われる。
ここは病院で、患者さんによったら、治療のための規制があるだろうし、食事は当然その人その人の症状に即して出されているだろうから(余談だが、先日、私が病院に到着する前に、夫は車椅子で食堂のホールにいたのだが、どなたかの見舞い客の方に梨をすすめられて食べ、のどに詰まらせてゲロゲロ言っていた。大事に至らなくてよかったが困った)ご本人の頼みをそのままきいてあげるわけにはいかず、「私は看護師ではないので、そうしてあげていいかわからないので、ごめんなさい、やってあげられないんです」と断った。
そしたら、「まぁ〜、看護師じゃないの!?」と目を丸くされた。
別の患者さんからは、「おばさん、毎日来てるけど、近いの?」と訊かれ、「○○です」と答えたら、「え〜! ○○から歩いて来てんの?! エライね〜、おばさん」。・・・「車ですから別に大変じゃないですから」と答えたら、「え〜〜〜! 車、運転すんの〜〜〜!? すごいね〜〜〜、おばさん!!!」とホメラレた。ひとつも嬉しくなかった。