国に問います

自分で確かめたわけではないですが、いろいろな方のブログなどによりますと、牛に代表する家畜たちの扱いはそれはむごいものだそうですね。田だった土地に牛たちを追い込み囲い、そのまま環境を整えることもせず放置し、餌もやらず、雨が降ると、田だったそこは氷水のような冷たい泥水がたまり、牛たちは座ることも横たわることもできず立ち続けており、子牛は胸近くまでの凍りつく泥水に浸かったまま絶命していくと。


これらむごたらしい現状がブログを書いた方の創作や嘘や誇張だったらどんなにいいでしょう。
人間とかわらぬ心をもち、痛みも怖れも感じる命ある存在がこれほど凄惨な苦痛を長時間受けつづけ、おそらく悲痛な声で助けをもとめたでしょう、それでも放置をされ死んでいく、これが悪夢だったらどんなにいいでしょう。
でも創作でも嘘でも誇張でもないのだ、と私は感じます。勿論夢などではないことも。そして書いた方は、この牛たちの哀れに苦しむ壮絶な姿を目の当たりにして、どうしてやることもできず、己の死以上の辛さを受けられたでしょう。そして救ってやれなかった自分を生涯許せず、永遠に苦しまれるのだとも感じます。

国や県が、『動物も救おう』と決めたら、その方向に知恵や力が働き救えたのに。救えたのに! 救えたのに! 救えたのに!


あなたがたは、こうした牛たちの苦しみと死を考えたことはありますか?
おそらく露ほどの痛ましさも思うことはないでしょう。
私はそのことに絶望します。

私はこの絶望感を乗り越えることがなかなかできません。日が経つごとに苦しみは重くなります。

国に問います。

私はどうやって生きていったらいいでしょう。


ー2012/3/26記ー

警戒区域の動物たちの生きる方策を考えず、餓死・凍死という残酷な殺処分を、なぜし続けるのですか?

民間のレスキューをなぜ禁止するのですか?

警戒区域が完全封鎖措置をとられ、救出は絶望的になるという情報も流れていますが、それは本当ですか?

それら禁止の理由が放射能の拡散を防ぐためであるなら、警戒区域内に、動物たちが生きていく施設をつくり、民間の団体や個人の有志と協働で世話をしていく方策をとることはできないでしょうか。

それなら放射能の拡散も防げ、動物たちも生きていけるのではありませんか? 

義援金でそれができるのではありませんか?

犬や猫や牛たちが、どんなむごたらしい死を迎えているかご存じですよね。

あまりに哀れです。

飼い主や仲間を想う気持ちも、恐怖や不安や悲しみや苦痛を受ける感覚も心も、私たち人間となんらかわらない存在を、これほどむごく苦しめ続けていく・・・いったい人間とは、政治とは何でしょう。


ー2012/2/14記ー