脱いでいく

こども時代、若い時代と人はみんな

自分の身を飾っていく

それが善いことかどうかなぞ どうでもいいのだ

人というものは そういうものなのだ



年がいって

我らは みんな 自らが得て身に付けたものを

脱いでいく


身にしみついた 悲しみや 寂しさを あらわにして

それこそを 愛おしみ 慈しみ

・・・・・いっさいを静かに 脱いでゆく