小沢さんの強制起訴にまつわる

小沢さんについてかねがね苦手と思っているが、それは小沢さんが違法を働いたと思っている、ということからではない。それに関しては私の頭脳や見識の領域ではさっぱりわからない。ただ時折テレビ画面で見る記者とのやりとりに、小沢さんの人間観は苦手だなと感じることだ。・・・これまでそんな視点で小沢さんを見てきた。

だがこうした自分の個人的な好き嫌いのレベルで、何かが起こると、それみろ、やめろ、と思うことはない。


今回の強制起訴がニュースで流れたときも、そのように流れる気持ちはおきなかった。
民主党内部からも世論もはや「やめるべき」という意見が出ていると知って、それに対して感じることを、自分の思考記録として書いておこうと思う。

私はやめられることはないと断固思う。小沢さんがやめるとしたら、小沢さん自身が自分は私欲のためにお金と権力を得ようとして違法を働いた、政治家として最低のことをした、と思われた時だ。
民主党の議員は、おたおたせずに、小沢さんの政治家としての努力や才能や功績への敬意を忘れず、小沢さんの姿勢をどんと見守っていればいいのではないでしょうか。

力ある者から利をむさぼり、その力ある者が躓き傾いたらたちまち敵にまわるなど、それこそ政治家として人間として信じられない。社会を悪くする元凶のひとつになる。

これは逆もいえる。力あるものは自分を信じて寄ってくるものが目の上のタンコブの存在に感じると、自分の力を利用して踏みつぶす。これも最低の人間として信じられない。

これらいずれをもの人間がいかに多いか。
矢面に立つ政治家のなかには、こうした社会との戦いも余儀なくされている人もいるのだろうな。市井の人間の一人としてそれらを見極められるような生き方をしたいものだとつくづく思う。