相撲界と暴力団は仲良し

松ヶ根部屋境川部屋暴力団のつながりが取り沙汰され、いずれの親方も暴力団に関連があるとは知らなかったと言われているようだ。
何度も同じような意味を繰り返して書きますが、相撲界と暴力団が仲良しが多いというのは知る人ぞ知る真実なんですよね。
宇和島に相撲が来た時、伯父がそのことで見学を許してくれなかったという記事を書いたが、その後何十年も経ってやはり愛媛の松山で、その真実を目の当たりにしたことがある。


当時、夫の転勤で松山に住んでいたのだが、誰かの見送りだったと思うのだが、友人四人と空港に行き、二階の見送り場所から、飛行機に向かって列になって歩いていく人たちを見ていた。
友人の一人が、ハンチングのような帽子を顔まで隠れるようにすっぽりと被ったアロハ風の洋服を着た大きな男性が列の中にいるのを見て、「あの人、横綱の○○でしょ」と言い、そして私たちのところから少し離れた場所にいた坊主頭の何人かの人が固まっていたのをそうっと指さし、「○○はあの人たちのところにおしのびで来たのよ」と囁いたのである。あの人たちがどういう人たちかだいたい想像がついた。


こういう時、突然考えなしなことをしたくなる私は、もう大分向こうに進んだ列のハンチングの男性めがけて、「○○さ−ん!」と大声で叫んだのである。○○は、ゆっくりと振り向きこちらを見あげ、手を振って応えたのである。横綱○○であった。
友人はあわてて、「しっ!」と私を制して坊主頭の人たちのほうを盗み見た。私の行動はまずいと本気で思っている表情であった。
だが彼らは苦笑いのような顔で一瞥し、そのまま何事もなかった。


友人がなんで詳しいのか帰途訊くと、地元の会社勤めをしている人はたいてい知っている、というようなことを言った。公にしてはいけないという暗黙の了解があるので、さっきは本当にびっくりしたとも言った。


それだけのことだが、今回二つの部屋の問題が報道されるにつけ、つくづく、相撲界と暴力団は昔から、多分江戸時代から、利益がらみをはなれて仲がいいのではないかと思った。そういえば、昔々東映の時代劇に夢中だった頃、そんな映画を観たような気がする。義理人情をテーマにしたものだったと思う。


なんかなぁ、この問題、協会はどのような決着をつけるのだろう。