沢尻エリカさんに想う

昔から芸能人のプライベートや噂話に関心を持つことは殆どなかったのだが、沢尻エリカさんが騒がれていることには気になるものがある。
テレビで映っておられる沢尻さんを観ていると、私はこの女優を心から応援したくなる。彼女のなにがいけなくてこんなに大騒ぎするのかと、義憤のような思いすらわいてくる。

私には、表現者&人間としての自我は強烈にもっていながら、世事を重視する社会ではまだ自己を確立していない純粋な魂が、迫りくる欺瞞や裏切りや嘘などの含んだ世間の渦から自分を守ろうと必死に懸命に戦っていると見える。

先ほどテレ朝のスーパーモーニングで、赤江アナウンサーがいつかの別に騒動の後に沢尻エリカさんにインタビューしたという画面が報道されていたのを観て、なおさらそう思った。


だいたい、あの別にィと言ったあのこと、あれがそんなに悪いのか? 彼女もほかの誰も、アナタガタの倫理観や嗜好や趣味などを満たすために生きているのではないのですよ。沢尻さんの問題に限らず、その場にいる千人がよしと思うことと違う言動をした一人を、よってたかって悪者にしてバッシングするって、そのことも奇異に思えてならないが、アナタガタの多くはバッシングすることに喜びを感じているように見えて、それこそがいやだ。

アナタガタは、沢尻さんをどうしたかったのか。別にィは、彼女がそう返したい何かを感じた故の応えに過ぎないでしょう。テレビを観ていた人がそれが腹立たしかったら、個人として腹たった、といえばいいことだ。アナタガタが煽る力を保持する立場を利用して、一人の女優の人格や将来まで否定することではないでしょう。


彼女は、多くのアナタガタがどんなにガタガタ騒ごうと、誰ももっていない才能や純粋な魂、そして彼女の稀有なものを大事にしたいと思う人々に守られて、より邁進され大きくなられるだろうから心配などはすることはないし、私はこれで関心を控えるつもりだけど、ご健康だけはかげながら祈っていたい。