アイスクリーム

■アイスクリームのしまい先
水俣に頼んでいた甘夏みかんと海産物とアイスクリームが昨日届いた。
甘夏は小玉甘夏を頼んでいた。普通の大きさのものより安価になるからだ。箱を開けると、小さな不ぞろいの黒っぽいブツブツだらけの甘夏が出てきた。
見かけはわるいけれど味はほんとに美味しい! スーパーで買った甘夏では決してない味だ。カンゲキカンゲキ!!

海産物は、アオサ、アオノリ、モズク、イリコ、焼き塩など。アオサの潮の香の広がりに幸せな気分に。
スーパーで買うより高額になるけど、海ごと届けられたような新鮮さには本当に感動する。

アイスクリームは夫のために頼んだ。届いたときに、夫はもういなかったんだとはっと気づいた。ダメだなぁ。
もうひとつ気づいたのは今朝。アイスクリームを冷蔵庫の方にいれていた。そのまま冷凍庫に移したけど、味がぜったいおちているよね。まったく!


■携帯電話
そもそも携帯電話を持つきっかけになったのは、父親が入退院を繰り返していたからだった。何かと急な連絡が多かったし、携帯をもってずいぶん役に立った。

その後、夫の認知症がすすむようになって、ディサービスや二泊ぐらいのショートスティを利用することが多くなり、携帯はそのまま役に立った。

何かの活動や友人との連絡にもかかせないものになった。

でも、夫が他界し、常に何かの連絡があるかもしれない的な必要を感じなくなった。あれば何かと便利ではあるが、もともと歩きながらとか外で電話を受けるとかあまり感覚的に好きになれなかった。
近々解約しよう。

携帯だけではなく、今家の中のほとんどのものをなくしたいと思って毎日片付けている。
ほんとに、宮沢賢治の書いたあの狐のように、死んだあと何もなかったというようにしておきたいのだ。

でも心のなかに、いっぱい愛がつまっていて、死んだのちに空にひろがっていったら・・・そんなふうになったらどんなにいいだろう。今の私の心には、ブツクサという草ばかりがつまっている。