熊本岩穴に落ちた犬の件で電話をする=20日9時40分現在の状況

朝になってまず熊本県の猟友会に電話をした。

夕べのニュースで毛布を落として積み上げてみる、という飼い主の方の言葉が出ていたので、毛布を下まで届くほど長くつなぎ、えさをいくつも貼り付け、それを穴に垂らせば、犬は必死に爪をたててつかむと思うので、そろそろと引き上げていく方法はどうでしょう、ということを伝えたかったのだ。

電話に出た男性は、自分は現場は知らないのだが伝えます、との返事であった。こちらの電話番号を伝えて切る。

次に熊本市の消防署にかけ、岩穴のある管轄の消防署を教えてもらう。ここでは、現在は消防署では救出活動はしていないので、という返事であった。

次は県の動物管理センターにかける。ここでは、そうした救出活動はしないのでという。


次は岩穴のある市の役所にかける。ここでやっと、現場と救出活動を把握している人と話ができる。前述の方法を伝えると、救出活動をしている人に必ず伝えます、ということであった。


後は祈るのみだ、と思っていた先ほど、最初にかけた時に電話を受けてくださった猟友会の男性から電話がかかってきた。私のいった方法を、救出の現場に行っている人に話したが、すでにその方法は試したということだ。だが、岩穴が歪曲しているので、毛布が届かないのだという。
「熊本城には岩穴の道が作られているんですが、そのような作りの穴に落ちているようです」ということだ。
つまり敵の襲撃を防ぐための迷路のような人為的な岩山の中の道だろうか。それなら容易に救えるつくりにはなっていないだろう。
そして、これから、重機を使って救出をしようと考えている、と言われた。
「飼い主にとって犬は家族ですから、どうしても助けてやりたいのです」とも言われた。


本当にあとは祈るのみだ。犬たち自身のために、飼い主さんのために助かってほしい。


私がこうして犬や猫のことに必死になるのを、人間の方が大事、人間も大変な世の中なのに、と訝しく思われる人がいる。それこそが常識的な人間の思考なのだろうと思う。
でも、仕方ない。取り残されて死を待つ存在のことを思うと、たまらないのだ。