イエスが父に抱きしめられているように感じたんだ

バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した辻井伸行さんのニュースを、日本ではその日の深夜に報道された。その時の報道は、優勝者の名前を告げた時、そして喜びと驚きの表情を隠さず舞台にあがった辻井さんとお母様の様子を伝えていた。たまたま眠れなくて起きていた私はその時を観たのだ。


バン・クライバーンさんが、辻井伸行さんを、かたくかたく抱きしめた。
私は息をのんでそれを見ていた。イエスが父に抱きしめられているように感じたんだ。


それからついさっき、辻井伸行さんが、記者会見をされているところをテレビで見た。
インタビュアーの方が、「もし一回だけ目が見えたら、何が見たいですか?」と訊いた。(言葉は違っていたかもしれない。意味はこうだったと思う)

辻井さんは、にこにことした笑顔で、「そうですね、両親の顔を見たいです」と言われた。(のちに、「あと星とか、海とか・・・」といくつか言われて、最後に、「でも今は心の目で何でも見えるので、目が見えなくてもいいです」とやはりにこにこと答えられた)。


私は自分の中に衝撃的な感興がわきたち、呆然としてしまった。
このようなご家族がおられる。家族とは本来こうなのだろうか。これは、神が、私たちに見せられた奇跡なんではないだろうか、と。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このエントリーは、別ブログから転載しました。