昨日のこと

夕方近く、二回目に病院に行ったら、夫が二人のヘルパーさんに着替えをさせてもらっていた。「お世話になります〜」と言いながら近づくと、「時々こうなるんですよ〜」と???なリアクションだ。どうもたたの着替えではないようだ。
「どうかしたんですか?」と訊ねると、「胃ろうの蓋がすぐに開いて、胃に入れたものが出てパジャマがビショビショになるんですよ。それもこれまで何度も」とのことである。


『それは大変だ!』と私は思った。そういう状態から連想するのは、【ばい菌が胃に入るのではないか】【胃ろうの機能がおかしいのだろうか、今後大丈夫だろうか】【液体が外にこぼれるということは、身体に入らないわけだが、栄養は足りるのか】など夫の健康に関することだ。
そこで、「先生はどうおっしゃっているんですか?」と訊いたのだが、「先生にはまだいってないと思う」ということだ。ますます心配になる。
「先生に言っていただいて、適切な処置をしていただきたいのですが」
すると、「ええ、こんなことが続くと、私たち本当に大変ですからね」と言われた。


ひどくこたえた。夫の健康は大丈夫だろうかという心配と、胃ろうから食事を摂る時、いつもそばで見ていけないのだろうか、と思い、重くのしかかってきた。一回の胃ろうは1時間半ほどかかる。三回毎日ついているというのは、私の生活の負担が相当重くなる。散歩やマッサージも欠かせないから、犬たちの散歩や世話がどうしてもおろそかになる。人の多くは犬なんかいいじゃないか、と思うようだが、捨てられて我が家でともに暮らしている犬たちは、犬なんか、じゃないのだ。また歩き始めたこどもに散歩が必須のように、犬たちにとっての散歩は、生きることそのものなのだ。それをしてやれなくなる、というのは、私に今以上「壊れてしまえ」というようなもんなのだ。


『ヤバイなぁ・・・』と思いながら家に帰ったのだが、案の定、夜不安感が心身を浸してきて生きているのが辛くてならなくなった。すっかり自信をなくして壊れてしまっている。情けない。
(※夜になって病院から帰り、書き直した部分がある。病院にいる間に、大分気分が回復し、それほど深刻な気持ちでなくなったからだ)