いくつか

ペシャワール会 伊藤さんの死
心よりご冥福をお祈りします。これまで、アフガンの人々のために、黙々と、でも笑顔をたやさず、いつも心を開いて働かれたこと、永遠に忘れることはないでしょう。


中村哲医師が、何年か前のペシャワール会通信だったと思うが、タリバンの人々のことを、高い品位をもった素晴らしい人々だ、文化や習慣が自国と異なるということで軽々しく悪く決め付けるものではない、という意味のことを書いておられた。もし、伊藤さん殺害にタリバンの人が関わっていたら、その衝撃とお辛さはどれほど深いだろう。


ペシャワール会の活動に詳しい人の話によると、会の人々は、本当にアフガンのこどもたちの将来を考え、心を通わし、医療、農業、井戸掘りなど懸命に働いておられたという。そうして来られた伊藤さんの死を、ご家族の方は勿論、中村医師や事務局や仲間の方々が、どれほど悲しまれ衝撃を受けていらっしゃるかと、このことも忘れることはないだろう。


福田首相の辞任
政治家は、国民人々のために働くのが使命だから、何かの問題を抱えた人、何かで苦しむ人、何かが起こった時に、責任を問われたり、さまざまな抗議の矢がとぶのは当然で、それを受け止めて(唯々諾々と言われた通りにするという意味ではない)尚自身の良心と信念にそって働いていくのだろうと思うが・・・・・そうした政治家に真価を問う私たちには何の責任は生じないかというとそうではない。心を閉ざし、ただやみくもに反対し、針小棒大な非難を繰り返し、そうやって政治家の魂と力を封じていくのもまた国を滅びさせるものだ。
最低の政治家はいると実感するし、それを見極める力、洞察力が問われるのだろう。


福田さんの昨夜の記者会見の姿から、そのことを強く知らされたという気がした。
私は個人の責任で動く人を信頼する傾向が強いので、これまで、自民党という組織そのものに好意を寄せたことはなく、また後期高齢者医療制度には随分落胆し怒ったが、福田さん個人は、姑息な策略を持たない清潔な人物ではないかと感じていた。今回の辞任がいいかわるいかは別として。


それだけに、昨夜、「民主党の代表の小沢さんと、国の将来のために、胸襟を開いて話し合いたかったが拒否され残念だった」と話されたことは本当に真実の思いであっただろうと、何か涙が出そうなほどだった。
そして、どこかの記者が、「他人事のような態度・・・・・」と言った時、「あなたは他人事と言いましたが、私はあなたと違って自分を客観的に見れる人間ですからね」と言い返されたのが印象的だった。自分を理解されない無念と寂しさが滲んでいた。


今朝、まちの人々に、福田総理の辞任について意見を訊いている番組を観ていたら、ずいぶん福田さんを無能と決め付けたような言い方をする人がいて、胸につっかけるものが大きくなってきた。かって、どこかで、私も、つねにそうした言いようをすることで、自分を高みにおこうと躍起になっていたことがあったのを思い起こし、吐き気すら覚えたからだ。


年を経るというのはいい。なにより、自分の貧しさ哀しさがよくわかってくる。そして、どう生きたらいいか、静かに強く考えるようになる。


民主党と姫井議員
民主党を離党して別の政党を作ろうとした動きにからんでいた姫井さん。
私もコロコロ気が変わりやすく、そのたびに回りを巻き込むので、姫井さんを非難できる□はないのだが・・・・・さすがの気分やの私もびっくりしました。負けました。それにしても、次期選挙で、再び姫井さんが議員に当選したら・・・まさか、有り得ないね。