原発放射能漏れに関する乳幼児・妊婦の安全を願うリポート=Wさん(数年前に、森のおくという舞台表現をした折、生ピアノ演奏で協力して下さったジャズピアニスト)

マオさんおはようございます。
福島原発事故を踏まえ、政府が放射性物質の土壌や水道水等における、汚染モニター強化を行い始めました。
なかでもセシウム137等は半減期が約30年と、長期に渡り環境に影響を及ぼし、かなり複雑な問題が多岐に渡り多く残ります。またヨウ素被害においては、一般的にもようやく甲状腺健康被害が認知され、乳幼児、妊婦における危険性が注視されてます。(マオさんがブログで妊婦などへの健康影響110のURL情報を掲載された事は有意義でした)



農作物や牛乳には風評被害も伴い、非常に深刻な問題が発生し、農家や酪農家の方々は辛い選択を強いられております。胸中は計りしれない憤りと、悲しみとで溢れられていると察します。
また、昨日には東京都水道局の放射性物質の緊急会見もあり、国民の健康安全面での問題点が心配されております。



今回の震災と原発事故において、私が危惧する危機管理体制や情報規制は沢山あります。
中でもあまり知られていない安全基準値のなし崩し的な緩和が震災後、国民に周知徹底されないまま決定事項として承認通知されたものもあります。



ここでひとつ申し上げたい事は危険を悪戯に煽る事はもっての他です。私もネットを見るにつけ、雑音の多さには辟易とします。特にツイッターは酷い状況です。
ただし、本当に必要な正確な情報、生命安全に関わる真実の情報は、何をもっても周知されなければならないと思います。



震災後、国は放射能に汚染された食品の取り扱いについて、大幅に安全基準値の指標を緩和致しました。
飲料水に云ったっては、以前の安全基準値の指標の20〜30倍の放射性物質の含有量を容認決定しました。言葉は悪いですが、火事場のなし崩し的緩和と捉え兼ねない出来事です。どんな理由があろうとも、生命健康に関わる安全基準値を、安易に変えてはならないと私自身は強く思います。



震災前、飲料水の放射能限度については、日本には放射能に関する飲料水基準は無い為、世界保健機関(WHO)の安全基準値を参考に、その相当値を指標として守ってきました。



WHOの飲料水中の放射性核種のガイダンスレベルは
ヨウ素131 10Bq/L 
セシウム137 10Bq/L
でした。(1リッター辺りの反応含有量)



震災後、厚生労働省医薬食品局食品安全部長通知 平成23年3月17日付「食安発0317第3号」が認証通達されました。

放射能汚染された食品の取り扱いについて

飲食物摂取制限に関する指標

放射性ヨウ素 (I-131)

飲料水 300 Bq/kg
牛乳・乳製品 300 Bq/kg野菜類 (根菜、芋類を除く) 2,000 Bq/kg

放射性セシウム

飲料水 200 Bq/kg
牛乳・乳製品 200 Bq/kg
野菜類  500 Bq/kg
穀類  500 Bq/kg
肉・卵・魚・その他 500 Bq/kg
となりました。


※参考ファイルです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf



一刻も早く、原発放射性物質の拡散が収束し、生産地の風評被害がなくなり、国民の生命安全が護られる事を願います。特に、放射能汚染に危険な影響を受ける乳幼児、妊婦の安全対策を、切に願います。<<