思わずテレビの電源を切るとき

政治家やコメンテーターという人たちの言動には、しばしば「えー!」と怒りとも驚きともつかぬ感情がわいてブログに悪口めいたことを書いたりすることがあるが、タレントといわれる人たちの言動には気障りに感じることがあっても、いちいち取り上げたりはしない。それぞれの癖などもあるし、自分のトンチンカンやゴーマンを振り返れば人のことをとやかく言えることではない。


ところが先ほど、実に不快に思ったことがあった。自分が親なら、この若い女性タレントの言動に、「あの子をこんなみっともないいやらしい子に育ててしまった」と恥じるだろう、と思ったくらいだった。


なんという番組かわからないのだが、台湾の宝石店だかに日本人の女性タレントが入って、サンゴのアクセサリーのリポートをしていた。この時点ではタレントにではなく、サンゴを扱っている店とそれを番組にしているテレビ局に不快感をもった。この店のサンゴがどこの海のサンゴを獲っているのかは知らないが、日本では人間の強欲の結果のなかで、サンゴたちがどんな姿になっているか知らないのか、という思うがわいたのだ。


そして、女性タレントが店のサンゴを耳や首に飾り、「ほし〜いィ! だれかかってぇぇ〜」と言ったのである。
夫が観ていたようだったが即電源を切ってしまったので、この後の彼女の言動は知らないが、親だったら、「もう二度とテレビに出るな!」と叱りつけるだろう。もちろん、あの場で本気で誰かにねだったとは思いませんよ。でも・・・ま、いいか、わかるときがくればわかる。


テレビは楽しいけど、観たくなかったことを観ることもある、か。