思わぬ展開で気分を取り戻す

病院の帰り携帯が鳴る。ラッシュの国道を走っている時だったので出られず表示だけみると、ここ一年ほど失礼しているY動物病院からだ。車を停められるところを探してこちらから掛けると、ある事情で使わないドッグフードがたくさんあるから、これからお宅に持って行きます、と事務長先生。
ヒャー、それではあんまり申し訳ないので、こちらからいただきに行くことに。ただ時間はかなり遅くなりそうだったのでそれが恐縮だった。

実は毎日、病院からの帰り、家に帰るまでに、四箇所まわるところがある。私が配るごはんを待ってる猫たちのところと、飼い主さんから飼育放棄をされている犬のMちゃんのところに行くのだ。これがだいたい30分の加算。それから我が家の動物たちにごはん。これが最短で40分。


だからY動物病院に到着した時、もう9時を過ぎていた。少し近況報告をしてたくさんフードをいただいて帰る。私はY動物病院には大変な不義理をしていた。先生も先生のお母様の事務長先生も、普通なら、不義理の私を「なんて失礼な!」と怒って当然なのに、こうした時に私を思い出し援助をしようとして下さるのだ。


事務長先生はある大手の出版社で社長の片腕の立場で仕事をされ、退職後、病院を立ち上げられた獣医師のお嬢さんを支えておられる。我が家とは少しはなれた市に病院はあるのだが、あるきっかけで知り合った。お話がとても面白く、何より、いい仕事をしてきた人の実力の懐と人間愛を備えておられて、お会いするたびに励まされる。

今日(4日)も思いがけずお会いできて、昼間の落ち込みがすっかり霧消した。
現在私は12時間横になる治療が必要な身なので一度就床したのだが、2時間ほどで目覚め、こうして今日の展開を書いている。

あ、そうだ、この後、「臨場」の感想を書いておこう。・・・と思ったがこれは明日にしよう。