日本アカデミー賞授賞式の仲間由紀恵さん

夕べの授賞式で、女優主演賞の一人仲間由紀恵さんが、こんな意味の挨拶をされた。
「私の演技に批判をされる方もいて、嬉しい反面、受賞していいのかと恥ずかしい気持ちもあるのですが・・・」。


たしかにネットで辛らつな批評をしていた人がいた。私自身も、彼女の演技は一本調子だなぁと思うことがある。
でも、この人の演技からは、本当に心が清潔で優しい、というなんともいえない美しいものが伝わってくる。


いつだったか、テレビをつけたまま、隣の部屋で雑事をやっていたことがあった。テレビは何かのドラマを再放送しているようだった。セリフらしい声がもれてくる。特に聞こうとしたわけではないのだが、その声から、真実味の溢れた慈愛深いものを感じて、『誰だろう、この美しい心を発する女優は・・・』とわざわざ立って画面を見に行った。
仲間由紀恵であった。
『ああ、この人は演技は不器用だと思っていたけど、胸を打ってくるものがあるんだなぁ』と感動してしまった。